理事長メッセージ

もともと日本人は、創意工夫をこらし、粘り強い研究開発を行うことによって、 精度の高いモノづくりの技術と独自の美意識を育んできました。
私たちの国のこのような伝統は、テクノロジー社会といわれる今日も生き続けています。私たちがこれまで45年以上に及んで手がけてきた衣服デザインの仕事の中にも、伝統的な染め • 織 • 和紙加工などの技術や職人魂の支えがあり、そこから多くの発見や開発が生まれています。
公益財団法人三宅一生デザイン文化財団がとりくむ大きな課題の一つは、日本文化に根ざしたモノづくりの道筋を示し、そのプロセスやノウハウを公開しつつ、世界をリードするデザイン環境を創りだすこと。さらに、資源の乏しい国としての生き方の提案や、疲弊する産地を立て直す方策を考えることなども課題に含まれています。そのためにも伝統の上に、時代に即したイノベーションの追求が必要です。
弊財団は、デザインの喜びや可能性を人びとに広く伝えていくことを目的とし、今後もさまざまな企画を通じて社会に貢献してまいります。

三宅一生

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